絶望教室


薄暗い心の中を泳いでいくように

手に取ったものは全て溢れ落ちていった

生きていくことは本当に、本当に大変で

消えた方が楽だっていつも思っている

昨日からの低気圧が胸を叩いて

俺はマフラー巻いて彼女に会いに行く

彼女はほとんど喋らない声を知らないから

俺だけ一人陽気に話し続けるだけ


会いたい人には会えなくて

行きたい場所には行けなくて

全て投げ出してしまおうと考えてしまうのは

なりたいものにはなれなくて

伝えたいことは言えなくて

そうそのまま二人さようなら


もう思い出すことができなくなった

俺の出来損ないの頭の中で

今日も君に伝えたくてそこで泳いでいる

沢山の音を六弦で掬い上げるんだ


人の愛し方を忘れた

人の話し方を忘れた

これなら死んだ方がマシだと思ったりもするけれど

ただ何かを伝えたくなる

何かを奏でていたくなる

そうそのまま二人さようなら


見えなくなるまで手を振り続け

声が枯れるまで名を呼んでた


人は誰もがひとりぼっち

分かり合うことはできやしない

それでも近付き互いを傷つけ絶望を味わう

不確かな物を見つけたい

暗闇で光に逢いたい

そうそのまま二人さようなら

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